留学テスト

J.TESTとは

 

J.TEST(実用日本語検定)は、日本語を母語としない外国人の日本語能力を客観的に測定する試験として、日本語検定協会が1991年から実施しております。

J.TESTは実施当初より、企業向け団体試験として多くの日系企業で採用され、海外でスタッフを採用する際や日本に派遣する際、また昇給、昇進時の際の判断材料として利用されております。

また年6回実施される一般公開試験では日本国内はもとより、中国大陸、台湾などの海外試験会場で、留学生、会社員、日本語学校生など、年間約7万人以上の方が受験しています。

就職や進学、あるいは日本語を使って実務的な仕事をこなすためには高度な日本語力が必要です。J.TEST実用日本語検定を受けて現在の能力を知り、次の目標を目指しましょう。

※日本の文部省下の財団法人――内外学生センター出版『外国人留学生のための就職案内』の中でも、J.TESTは日本で就職したい留学生へ推薦されています。

※中国では2007年9月、中国政府「労働和保障部(以下労働部と略)」(厚生労働省に相当)が正式にJ.TESTを認定。中国の受験者には、認定証に労働部からの認証が加わりました。

企業に日本語の人材を提供するためのが、J.TESTの目的です。そのため多くの企業、とりわけ日系企業から認知され、就職を希望する人々の大きな助けにもなっています。“日本語TOEIC”と言われる所以です。

※TOEICはETSの商標です

2.J.TESTの特徴

◆実用的な能力を重視
J.TESTは聴解部分の比率を大きくし、総得点の50%とするなど、実用的な能力を測定する事を重視しています。他にも日本文化の理解や、新聞、雑誌から日々のニュース、ビジネス文章、グラフなどが問題として採用されるなど、受験生の総合力と実用能力を客観的に評価しています。

◆試験回数が多い
J.TESTは年間の試験回数が多く、隔月で公開試験を行っています。企業にとっては社員教育、人材採用の際に大いに活用出来ますし、個人の日本語学習者にとっても自己の日本語能力を段階的測定し、向上させる事がより容易になります。
またご希望によって、単独で団体試験を行うことも可能です。詳細はこちら

◆受験者自身の自己評価、学力向上に便利
受験者の学力向上のため、試験終了後、問題用紙を持ち帰ることができます。(団体受験では不可)
試験終了後、受験者には成績表、認定証(合格者のみ)のほかに、正誤表をお送りいたします。各問題の正答率などの統計が詳しく記載されていますので、受験者自身の弱点克服と学力向上のためにお役立て頂けます。

◆J.TESTの試験内容
上級・中級者向けの「A-Cレベル試験」「D-Eレベル試験」と初級者向けの「F-Gレベル試験」があります。それぞれの試験で点数によってレベルを判定します。

毎回難易度が一定なので何回も受けることによって日本語力の進歩がわかります。(日本語能力試験1級レベル以上の能力も測定可能です)
また、規定の点数に達した場合には、認定証が発行されます。

※正解は(聴解スクリプトを含む)を試験終了後1週間以内にインターネット上でも公表します。

◆A-Cレベル試験

・ 1000点満点で点数によって能力を特A~C級に判定します。
・ 600点以上の方には認定証が発行されます。
・ ただし「8分野の得点でゼロ点がないこと」が条件です。

[出題内容]
● 読解試験 80分 (文法語彙問題 /読解問題 /漢字問題 /記述問題)
● 聴解試験 45分 (写真問題 /聴読解問題 /応答問題 /会話・説明問題 )
● 読解試験終了後すぐに聴解試験が始まります。休み時間はありません。

[点数と評価]

●1000点満点(読解500点、聴解500点)

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< 特A級 > 930点以上
様々な分野、場面において、専門的な話題も理解し対応できる高度なコミュニケーション能力がある。

< A 級 > 900点以上 (CEFR C2)
様々な分野、場面において、専門的な話題も理解でき、十分なコミュニケーション能力がある。

< 準A級 > 850点以上
様々な分野、場面において、一般的な話題をほとんど理解でき、十分なコミュニケーション能力がある。

< B 級 > 800点以上
一般的な分野、場面において、十分なコミュニケーション能力がある。

< 準B級 > 700点以上 (CEFR C1)=N1相当
日常生活や職場において、十分なコミュニケーション能力がある。

< C 級 > 600点以上 (CEFR B2)=N2相当
日常生活や職場において、基本的なコミュニケーション能力がある。

<認定なし> 600点未満
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日本語能力試験N1 =700点
日本語能力試験N2 =600点
*日本語能力試験との比較は目安です。

◆「D-Eレベル試験」

・ 700点満点で点数によって能力をD~E級に判定します。
・ 350点以上の方には認定証が発行されます。
・ ただし「8分野の得点でゼロ点がないこと」が条件です。

[出題内容]
● 読解試験 70分 (文法語彙問題 /読解問題 /漢字問題 /記述問題)
● 聴解試験 35分 (写真問題 /聴読解問題 /応答問題 /会話・説明問題)
● 読解試験終了後すぐに聴解試験が始まります。休み時間はありません。

[点数と評価]
●700点満点(読解350点、聴解350点)

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< D 級 > 500点以上 =N3相当
日常生活や職場の限られた場面において、ある程度のコミュニケーション能力がある。

< E 級> 350点以上(CEFR A2)=N4相当
日常生活や職場の限られた場面において、初級レベルの日本語の範囲ならば、コミュニケーションができる。

<認定なし> 350点未満
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日本語能力試験N3= 500点
日本語能力試験N4= 350点
*日本語能力試験との比較は目安です。

◆「F-Gレベル試験 」

・ 350点満点で点数によって能力を判定します。
・ 180点以上の方にはF~G級の認定証が発行されます。
・ ただし「8分野の得点でゼロ点がないこと」が条件です。

[出題内容]
● 読解試験 60分 (文法語彙問題 /読解問題 /漢字問題 /短文作成問題(選択式)
● 聴解試験 25分 (写真問題 /聴読解問題 /応答問題 /会話・説明問題)
● 読解試験終了後すぐに聴解試験が始まります。休み時間はありません。

[点数と評価]
●350点満点(読解175点、聴解175点)

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< F 級> 250点以上(CEFR A1)=N5相当
初級レベル前期の日本語の範囲ならば、コミュニケーションができる。

< G 級> 180点以上
入門レベルの日本語の範囲ならば、コミュニケーションができる。

<認定なし> 180点未満
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日本語能力試験N5= 250点
*日本語能力試験との比較は目安です。